耳鼻科用CT
鼻と耳は、骨と粘膜で囲まれた空洞(副鼻腔や鼓室や乳突洞など)で形成され、音を伝える仕組みも耳小骨という小さな骨の連鎖で成り立っています。
鼻と耳の病気の多くが骨または粘膜の状態が原因で起こります。そこで、骨と粘膜を鮮明に抽出できるCTにより病気の診療精度向上の助けになっています。
鼻と耳の病気の多くが骨または粘膜の状態が原因で起こります。そこで、骨と粘膜を鮮明に抽出できるCTにより病気の診療精度向上の助けになっています。
当院では最新の耳鼻科用コーンビームCTを設置しています。
このCT装置の特徴は、
■ 高精密画像:歪みのない超高解析度の画像
精細な骨画像で金属アーチファクト(画像の乱れ)が少なく、0.05mmでの断層(スライス)撮影が可能。3次元解析が可能で立体的に観察できます。
■ 短時間撮影:実撮影時間は約18秒
■ 即時診断:撮影から画像構成までおよそ1分
受診した日に撮影し、診断、説明をすぐ受けられ、早期の治療開始が可能です。
■ からだに優しい:CTとして被ばく量が少ない
国際放射線防護委員会(ICRP)では年間の放射線の被ばく量の限度として、年間約1mSvが理想であると勧告しています。
このように耳鼻科用コーンビームCTは、撮影部位にもよりますが、従来の一般的なマルチスライスCT(頭部)の1/7の被ばく線量でCT検査が可能です。
CT撮影の様子
機械が回転して撮影しますので、座っているだけで撮影が完了します。
小児用のクッションもありますので、一人で座れる3-4才位から撮影は可能です。
費用は、健康保険3割負担で3.500円程度です。
小児用のクッションもありますので、一人で座れる3-4才位から撮影は可能です。
費用は、健康保険3割負担で3.500円程度です。
副鼻腔炎患者さんのCT画像
正常副鼻腔
鼻骨骨折のCT画像
コーンビームCTは骨の陰影を詳細に描出する性能もあり、鼻骨骨折の状況もよく分かります。
整復術が必要な場合は近隣の総合病院(形成外科)へ紹介します。
整復術が必要な場合は近隣の総合病院(形成外科)へ紹介します。